花束みたいな恋をした。
もうこの映画も結構前のものになるのだろうか。
よく若者が"エモい"という言葉を使うが、その"エモイ"という言葉にピッタリと当てはまるような二人(有村架純、菅田将暉)が主演ということで、私も映画が公開される前からずっとずっと気になっていた。
まあビジネス臭も感じたけれど。
最近になってやっと観てみたので感想をブログに残しておこうと思う。特に大したものは何も無いのだが。
それで、感想を一言で言うと、なるほどな、だった。
大学生ってこんな感じだなとか、ちょっと人と違うことが好きな自分に酔っているところとか、自分ってものをちゃんと持ってますよ感とか、私もそういう生き方の方に共感できるからそこはとても分かった。
でも、分かり過ぎたからなのか何なのかは分からないが、やり過ぎなのかなとも思った。
そこの表現がとても多くて、共感性羞恥ってやつなのか、ちょっとモゾモゾした。
二人がお互いに同じタイミングで恋に落ちていく感じは、(趣味が似過ぎているところにはツッコミたくなったが)リアルっぽいんだろうなと思った。
一番この映画で描きたかったのは、学生と社会人での男女の考え方のすれ違いなのだろう。男女と表現するのが合っているのかは微妙だが。
すれ違いの部分もとても丁寧に描かれているから、主人公の二人にしっかりと感情移入出来るし、どの世代が観ても分かりやすいんだろうな、と思った。
ファミレスで別れを告げるシーンで、どちらにも別れるという覚悟があったにも関わらず、男(菅田将暉)の方がやっぱり結婚しようとか言っちゃうところも、性格というか性差というか、だからすれ違うんだろうなって思わされる表現だったなあと思う。
少し話は変わるが、私は個人的に極端な表現が好きではない。
人々を感動させたいから人を死なせたり、病気にしたりするのはなんか陳腐だな、軽いなと思うのだ。
この映画はそういう私の嫌いな類では無かったので、シンプルに良い映画だったなと思う。
また個人的な話になるが、あまり人が囃し立てるとその分期待して観てしまうので、「君の名は。」は面白いと思えなかった。
それと同じで、この映画も結構評判が良かったので期待して観たことで、ちょっとガッカリ感は残ってしまった。(どっちだよ)
いつもは敬体で書いているが、気分で常体で書いてみた。
内容は薄過ぎて水だが、自己満程度に残しておく。